幻の紫陽花と言われる、「シチダンカ」が咲きました。
兵衛向陽閣の9階庭園にてご覧いただけます。

通常のふっくらとした毬のようなアジサイも可愛いですが、「シチダンカ」は清楚な雰囲気がいいですね。

『幻の紫陽花』と言うと、とっても大げさに感じますが、その理由がちゃんとあるんですよ〜。

その昔...幕末の頃
オランダから長崎に来日した、ドイツ人医師 シーボルトは、西洋医学を教える傍ら、地理や植生、気候や天文などの調査を行い、帰国後は、日本での研究成果をまとめた「日本」や、持ち帰った標本1,200点を元に「日本植物誌」を刊行しました。

その「日本植物誌」にスケッチと共に記載されていた紫陽花がありました。
その名も「シチダンカ」。

しかし！

日本国内で130年間にわたって、これに該当する植物が見つからず、「幻の紫陽花」といわれるようになったのです。

さてさて昭和34年になり、六甲山小学校職員の方が偶然にも...
六甲ケーブル沿いで見慣れない植物に出会い、専門家の同定（種類の判定）で「シチダンカ」であることが分かったそうです。

もちろん、幻のアジサイ以外にもふっくらしている西洋アジサイも見頃を迎えております♪
当館にお越しの際は、ぜひご覧くださいませ。