宿番号:322692
城崎温泉 お宿 白山 はなれ「里山の四季」のお知らせ・ブログ
静かな田中角栄ブーム?1/3
更新 : 2009/1/3 20:48
今なぜか、静かな田中角栄ブームだそうです。
昨年末から、マスコミが田中角栄を取り上げているようです。
私の青春時代は、まさに田中角栄の日本列島改造論が、世間を圧巻していました。
独特のだみ声の赤ら顔の政治家との印象しか、子供でしたのでありませんでしたが、先代社長などは、小学校しかでていないのに、総理大臣になってたいしたものだ、ロッキードで、足元をすくわれたが、人としてはおしい人物だと言っていました。
彼の功罪は、もっとのちになって歴史家によって、評価されるのでしょうが、だいわ文庫の「天才悪党田中角栄」をなんとなくもう一度読み返したのは、突然やって来た世界不況のなか、いまひとつ、絶対的な自我とアイデアをもった政治家を私の深層心理の中に、求めていたせいでしょうか。
今、この本を読み返して思うのは、田中角栄という人は、きっと企業の経営者や政治家でもNO、2でその威力を発揮する人だったという事。
彼の基本理念は、田舎の再生とインフラの整備。
但馬地区と同じように日本海側の豪雪地帯の農民が出稼ぎに行かないでよいように、田舎に仕事を増やし、物流を安定させる。
日本全国平均的な生活ができるように、地域間格差をなくす、というとても素晴らしい理念です。
高度成長の時代の波にのって、まさに時代が生み出したある意味天才だったと思います。
アジアの連携、国策的な資源の確保と外交的にも天才的な手腕を発揮しています。
それが、アメリカの嫌気を招き、ロッキードで貶められたという説もあります。
金権政治を招き、小泉改革は、この時の付けを払わされたのだというのも、本当の事でしょう。
○○公団を作ったのは、ほとんど彼だそうです。
市井の一庶民が思うのは、田中角栄という人は、庶民に優しい人だったのでしょうが、真に庶民の理性を信じていなかったのでは?と思います。
金銭的に豊かになれば、幸せがやってくるということが、先行して、庶民にもプライドや物やお金では買えない幸せを大切に思う気持ちが強いということが、真に理解できていなかったのではないでしょうか。
合理主義のあまり、公金は、自分がうまく運用するからまかせとけというような。
世相が不安になれば、強いリーダーシップを人は求めます。
でもやはり、頼ってばかりでは、始まらない。
そろそろ、日本人もしっかりした自我を確立するべきでしょうね。