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城崎温泉 お宿 白山 はなれ「里山の四季」のお知らせ・ブログ
君がため 惜しからざりし命さえ 長くもがなと1/4
更新 : 2009/1/5 10:35
「君がため 惜しからざりし 命さえ 長くもがなと 思ひけるかな」
『後拾遺集』藤原義孝の歌です。
あなたのためなら惜しくはないと思っていた命でさえ、貴方と恋が実った今では長く生きたいと思うというような意味だそうです。
この歌は、上の変わりもんの息子が、4月オープンの『陽邸 さなえ田』の玄関まで続く石畳に刻んだらどう?と持ってきた歌のひとつです。
『陽邸 さなえ田』には、オープン後、恋文用の便箋、封筒のレターセットをサービスで置こうと思っていますので、それに絡めて、玄関疎水脇の石畳に恋の歌を刻んで、「恋文」と「恋踏み」と掛けては、どうかと提案してくれました。
設計士さんに、急ぎもって行くと、それは、面白いかも?ということで、現在可能かどうか、調査してくださってます。
9首ほど、息子が持ってきた歌の中でこの歌が、とても気に入りました。
この歌のように、恋人だけではなく、家族や大切な人のために、長生きをしたいと思うのは、素敵な事ですね。
人は、一人では生きていけません。人に迷惑をかけなければ、いいのちゃうん?とよくうちの息子達もいいますが、迷惑をかけないのは、当たり前のことで、自分の行動が人や社会の少しでもお役に立てて始めて人としての、第一歩です。
人間は存在しているだけでも、誰かにお世話にならざるおえません。
だから、共存して行く為に、誰かを大切に思う気持ちは、尊いことです。
人を大切に思えなければ、自分も大切に思えません。
こんな不況の時代だからこそ、共存と助け合いの人の原点が見えてくるような気がします。
まず、身近な大切な人も思いやることは、大事な事だと思うのです。
最近は、地域のコミュニティがあまり無く、家族も核家族が当たり前になりました。
時代のせいもあるでしょうが、たまには、離れているご両親や兄弟にメールやお電話をするだけでも
誰かに必要とされていると実感できます。
いつも誰かを大切に思う。。。この気持ちを昔の歌が、思い出させてくれました。
大切な人と冬の旅にお越しになりませんか?
忘れていたものが、蘇ってくるかもです♪