宿番号:324434
若人の広場
更新 : 2010/8/18 12:07
こんにちは。
南あわじ市の大見山山頂に
全国唯一の動員学徒の記念塔
「若人の広場」があります。
第2次世界大戦末期、戦場や軍需工場に動員され
多くの犠牲者を出した全国の学生、生徒たちを
慰霊する為に
また、生き残った学徒との交流の広場として
昭和42年に建てられました。
設計は世界的建築家、「世界のタンゲ」こと
丹下健三氏によるものです。
高さ25mの慰霊塔は学徒の象徴として
ペン先をモチーフに設計されています。
戦没学徒の遺書集などに
「きけわだつみのこえ」と題がつけられていたことから
「わだつみ」とは海のことであり
四方を海に囲まれた淡路島の
この風光明媚な立地が、学徒の慰霊によいだろう
とのことで、淡路島に建立されたそうです。
「若人よ。天と地を結ぶ灯たれ」
平和の火を永遠に灯す予定でした。
開設当時は多くの観光客も訪れましたが
だんだんと減っていき
5〜6年後には
平和の灯を灯すプロパン代もままならず
消されてしまいました。
そして、あの
阪神淡路大震災により建物が被害を受け
全面閉鎖してしまいました。
8月15日の終戦記念日に
式典が行われ、特別に開放していましたが
この施設はこのまま荒れ放題にしてしまっては
いけないと思います。
復興させようと、尽力されている団体もあるようです。
廃墟と化していくのは、本当に偲びないです。
離れたところからも見えるので
もし見かけたら、少しでも心に留めていただければ…と思います。