前回に引き続き、近隣の美術館のご案内です。

改築工事の為2017年より休館しておりました「信濃美術館」が、今年の4月10日より「長野県立美術館」に名称を改め、営業を再開しております。

記念すべき改築後第一回目の巡回展として「東京藝術大学スーパークローン文化財展」を開催中です。
東京藝術大学による最先端のデジタル技術で、現代に蘇る制作当時の法隆寺釈迦三尊像は、当時の信仰の在り様を思い起こさせます。
その他、シルクロードを辿るアフガニスタンのバーミヤンや、中国のキジルや敦煌と言った石窟寺院の再現は、まさに圧巻でした。
本来両立することの難しい文化財の保存と公開ですが、この技術によって、今では直接見ることが困難になってしまった様々な文化財をご覧いただけます。
館内入り口には検温器、アルコールが設置され、来場者同士の間隔をとるよう案内があり、安心して巡回することが可能でした。

また、善光寺を望む館内のカフェテラスやレストランなども、食を通しての文化体験、芸術に触れられる場として、感染症対策のもと賑わっているようです。

現地に赴くのが難しい昨今、世界の文化財を身近に見ることが出来る文化財展は、6月6日までご覧いただけます。