宿番号:326039
★河鹿とせせらぎのハーモニーが聞こえ始めました
更新 : 2010/4/7 0:48
夜、春来川沿いを歩いていると、懐かしい声が聞こえてきます。
ヒュ〜ヒュ〜ッヒィヒィヒィヒィヒュ〜ゥ・・・。
荒湯のライトアップと川のせせらぎの中から、聞こえてきます。
河鹿です。河鹿といっても鹿でなく小さな蛙です。
子供のころ宿泊客に頼まれ、牛乳瓶に入れた河鹿は1匹10円。駄菓子を買うこづかいほしさに友達と一生懸命捕まえました。この蛙は体長5・6センチ、清流に住み、岩上で雌を求めて美しい声でと鳴きます。河鹿とは雄鹿の鳴き声に似ているので名前がついたといわれています。
綺麗な清流に住むとされています。まだまだ湯村には自然がいっぱいですね
新温泉町諸寄「東の啄木、西の翠渓」と言われるほどの歌人前田純孝(翠渓(すいけい))がこの河鹿の歌を詠んでいます。
『春来川の河鹿なるかも、夜をこめて、なびく荒湯の、湯けむりのかげ』
荒湯の側の春来川で聞き耳を立てると川のせせらぎと綺麗なフルートの音に似た鳴き声が聞こえてきます。夕食後、自然のコンサートを聞きに出かけませんか?
墨絵:朝野家館主 朝野 泰昌画