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温泉水質測定の結果、アンチエージィング効果を実証
更新 : 2010/5/12 1:12
10日、「湯村温泉の温泉水質測定」の結果が、湯村温泉内の町民センターであり、出かけてきました。
温泉水質測定調査は温泉町観光協会と旅館組合、各施設の合意のもと今年2月、湯村温泉にある9カ所の旅館や温泉施設などで実施しました。調査は湯村温泉に25年も見守っていただいている鳥取大学の吉谷名誉教授(地学)が担当し、水温・PH(水素イオン濃度)・ORP(酸化還元電位差)・電気伝導度などが測られました。
全体説明では「湯村温泉は良好な泉質であり、人体は年を取ると酸化系になる。湯村温泉は還元性温泉なのでアンチエージング効果があり、弱アルカリで皮膚にもよく、源泉を大切にし、良くメンテナンスを行い、この状態を保ってほしい」と話されました。
また、湯村温泉は温泉水が肌や健康に良いとされているが、お肌のつるつる感はアルカリ性泉や炭酸水素泉(いずれも湯村温泉成分)に入浴した時に強く感じられます。湯村温泉に入ると肌の表面を覆う脂肪酸を温泉成分の重曹は洗浄作用で溶かせます。
その脂肪酸と重曹(NaHCO3)のナトリウムイオンが結合し、Na-石鹸(R−COOH-Na)+グリセリンが出来ます。
つまり温泉に入るとナトリウムイオンによる中和反応で、自然と石鹸を作っています。その微量に薄い石鹸膜は、肌の清浄化をしながらつるつるの肌にしているのです。きれいになった肌は、副産物のグリセリンで覆われ水をはじく美肌になるそうです。またグリセリンは保湿効果があります。
さらに一般的に還元性の温泉は低温のところが多いのに、湯村温泉は高温泉というは珍しく、地学的に説明がつかないとも話されていました。
湯村温泉の豊富な温泉は、還元性の高温泉でアンチエージィングになることが証明されました。
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