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「川柳発祥の日」 香りの散歩道2010.8.25放送分
更新 : 2010/8/25 16:59
今日は「川柳発祥の日」です。今からおよそ250年前の8月25日、江戸時代の俳人・柄井川柳(からい・せんりゅう)が、人々から募集した俳句の出来を判定し、優れた作品を世間に発表する点者(てんじゃ)となりました。
柄井川柳が独特の視点で選んだ句は川柳点(せんりゅうてん)と呼ばれ、おもしろい句が多いと評判に。
明治時代になると、川柳点は川柳と呼ばれるようになり、季語や切れ字などの約束ごとがない、俳句よりも自由な表現として人気を集めました。
人生の機微や世相・風俗を、おもしろおかしく、五七五のリズムに乗せて歌うのが川柳の醍醐味。
柄井川柳が選んだ句をまとめた本『誹風柳多留(はいふうやなぎだる)』は、当時のベストセラーになりました。
その中から一句。
「うまそうに何やら煮える雨やどり」
にわかに雨が降ってきて、軒先で雨やどりをしていたら、家の中から何かを煮ているうまそうな匂いがしてきた。きっと夕食の支度だろう。その匂いに誘われて、おなかは減ってきたけれど、雨はまだやみそうにない……。そんな江戸の暮らしのひとコマが、ほのぼのと伝わってきますね。
「見たり聞いたり喰ったりで名句なり」
皆さんも日頃、見聞きしたこと、食べたもので気ままに一句、川柳をひねってみませんか。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
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