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湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
/// 冬は漬け物がおいしい季節 2010.11.24放送分 ///
更新 : 2010/11/24 12:24
白菜漬けや大根漬けなど、冬は漬け物がおいしい季節ですね。
日本料理では漬け物のことを「香の物(こうのもの)」と呼びます。香りの物と書いて、香の物。
一説によると、室町時代に流行した、お香を焚いて香りを楽しむ遊び「香あわせ」の席で、茶菓子のかわりに野菜の粕漬けが出されたことから、香の席の物、香の物…と呼ばれるようになったそうです。
江戸時代になると、漬け物は商品として販売されるようになり、漬け物について書かれた本も数多く出版されました。なかでも有名なのが、『漬物塩嘉言(つけものしおかげん)』という本です。この本は、江戸の麹町(こうじまち)で漬け物問屋を営んでいた、小田原屋(おだわらや)の主人が書いたもので、64種類もの漬け物の作り方が紹介されています。
たくあん漬けやぬかみそ漬けなど、今でもポピュラーなものから、果物の柿や梨を粕漬けにしたもの、初夢漬けや阿茶羅(あちゃら)漬けといった、珍しい名前の漬け物もあります。
縁起の良い初夢「一富士、二鷹、三茄子」にちなんだ初夢漬けは、なすを一晩塩漬けにしたあと、か
らしで漬けたもの。阿茶羅漬けは、ピクルスのような野菜の酢漬けで、干し大根にレンコンやゴボウなどを刻んで加え、梅酢や甘酢で漬けたものです。
ごはんの友やお茶請け、酒の肴としても、引く手あまたの漬け物いろいろ。みなさんのお気に入りは、どんな漬け物ですか?
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
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