ほわほわの湯気に、思わず笑みがこぼれる鍋料理の季節です。

冬、山陰の鍋キングといえば、松葉蟹を使った蟹すき鍋でしょう。そのおいしさは、皆さんよく存じですよね。

そこで今日は、今まで味わったことのない鍋料理を食べてみたいという方。わが家にゲストを招く忘年会や、大人のクリスマスパーティに海の幸を……という方にもおすすめしたい、新しい鍋料理を紹介しましょう。
　
主役は、山陰沖で獲れる新鮮なはたはた。それを引き立てる名脇役は、さわやかな柚子の香り。さて、どんな鍋料理だと思いますか？　答えは「はたはたの柚香（ゆこう）しゃぶしゃぶ」。

柚香とは、柚子の香りのことで、一夜干しや煮魚にすることが多いはたはたを、三枚におろしてしゃぶしゃぶにした、湯村温泉の旅館「朝野家」のオリジナル料理です。
　
料理人が手間ひまかけたこの味をご家庭でも……と、透き通るように美しいはたはたと、自家製の柚子と柚子こしょう、だし汁をセットにしたものを、「朝野家」ホームページのオンラインショップで販売しています。
　
野菜は、旬の白ねぎや白菜、エノキなどお好みのものを用意してください。
はたはたは、しゃぶしゃぶして、身と皮の間に脂がぷくっと玉になったら食べごろです。しめの雑炊までおいしくいただける「はたはたの柚香しゃぶしゃぶ」。

山陰の新しい名物料理になるかもしれませんね。

＊『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日ＦＭ山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。(墨絵：朝野家社長 朝野泰昌)