２.３日、バックヤードのエレベーターのワイヤー交換や屋上ポンプ、風呂パイプの清掃のために全館休館をさせていただき、午前、午後と社員向けの温泉力や山陰海岸ジオパークのガイド研修を行いました。

長い間、朝野家に働いていて温泉の知識はあるのですが、「なぜ？」と深く知らないのでバックボーンを持っていただくための講師をしました。

湯村温泉がなぜ？『美人の湯』といわれるのか？
温泉成分に３つの成分が入っているお得な温泉で、泉源名は成分の多いものから並んでいて、ナトリウム-炭酸水素塩･塩化物･硫酸塩泉。ナトリウム-炭酸水素塩は重曹のことで、台所などで汚れを落としてくれる安全な製品。汚れを落とし、柔らかくしたり、白くしたりします。

肌の場合は汚れや古くなった角質を溶かし、角質を柔らかくし、白くなります。湯豆腐に使えば木綿豆腐でも角が取れてまるで絹ごしのようになります。また、すも入りにくいんですよ。豆腐も肌もたんぱく質だからピカピカ・つるつるになります。

塩化物は塩で塩泉はヨーロッパでは｢熱の温泉｣と呼ばれて、湯あがりの肌に塩の被膜を作ります。この被膜が毛穴をつぶして、温泉で暖まった体内から逃げにくくします。だから湯村の温泉に入ると冬でもゆかた一枚でポカポカするのです。さらに体内の水分も逃げにくいため保水されます。

硫酸泉は化粧水の様な成分で、弱アルカリやメタケイ酸と共に肌にうるおいを与えて、表皮下のセラミドを整えます。保水能力が高いのです。プルプルになります。湯村温泉は１つで３度美味しい温泉でピカピカ・つるつる・プルプルになります。

こうやって説明すると今までの疑問が消えて、素直に話すことが出来ます。

会議室の講義後は改めて、湯村温泉をガイドしました。
普段暮らしている町でも、色々なエピソードが残っています。夢千代像の話し、広島からもらった台座の話、傘が盗まれた話、夢千代像が出来た話、建った時は荒湯の方を向いていた話など説明しました。

何度か勉強会をして、社員自らお客様にまち並みガイドが出来るようにしたいものです。