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/// 香水王フランソワ・コティ 2011.3.16放送分 ///
更新 : 2011/3/16 10:51
今からおよそ100年前、香水の世界に革命を起こし、「香水王」と呼ばれた人物がいます。
フランソワ・コティ。
地中海に浮かぶ島、コルシカ島で生まれたコティは、南フランスで香水の作り方を学び、パリで自分の香水ブランドを立ち上げました。
彼が初めて創作した香水の名前は「ラ・ローズ・ジャックミノー」。のちに名作と呼ばれる、真紅のバラをイメージした香水です。当時はまだ名もないパフューマーだったコティの香水が、どのようにして世に出ることになったのか。今も語り継がれる、こんなエピソードがあります。
コティはあるデパートに自分の香水「ラ・ローズ・ジャックミノー」を売り込みに行きましたが、何度足を運んでも断られました。そこで彼は、香水瓶を床にわざと落として壊し、香りを店内にまき散らしたのです。その香りは、たちまち買い物客の心をとらえ、デパートでの販売に成功したのだとか。
また、コティは香りのイメージを目に見えるカタチで表現した、芸術的な香水瓶の生みの親でもあります。当時、ジュエリー作家として活躍していたルネ・ラリックに、香水瓶とラベルのデザインを依頼して大きな話題に。
ラリックはコティとの出会いによって、ガラス工芸作家として世界に名を馳せるようになったのです。香水王フランソワ・コティ。彼の功績によって、香りの世界はより魅力的なものになったのですね。
『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
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