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湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
/// 見直されている日本手ぬぐい 2011.7.20放送分 ///
更新 : 2011/7/20 21:28
汗をかいたときも、温泉に入るときも、使い込んだ手ぬぐいが一枚あればいい。江戸時代、木綿の手ぬぐいは暮らしになくてはならないものでした。
使う場面によってハンカチやタオル、フキンや風呂敷がわりになるだけでなく、変幻自在の大活躍。たとえば、頭巾や鉢巻き、姉さんかぶり、スカーフのように首に巻いたり、腰に巻けば簡単な帯にもなりました。
手ぬぐいを肩にかけてポーズを決めている・・・そんな江戸っ子の姿を描いた浮世絵もあり、デザインが多彩な手ぬぐいは、粋なおしゃれの小道具でもあったようです。
その人気ぶりを物語るように、身分や職業に関係なく、さまざまな人が手ぬぐいのデザインを競い合う、「手拭合(てぬぐいあわせ)」というコンテストも開催されたとか。呼び掛けたのは、当時の人気作家で浮世絵師でもあった山東京伝(さんとう・きょうでん)だといわれています。
粋な江戸っ子たちには、どんな図柄が人気を集めたのでしょうね。
そして、時はめぐり、今また手ぬぐいの良さが見直されています。なかには、端が切りっぱなしのため、ほつれるのが気になる・・・と敬遠する人もいるようですが、それこそが手ぬぐいの良さ。水切れが良いため、濡れてもすぐに乾くのです。
何度か洗って、ほつれた部分をハサミで切っているうちに、ほつれは自然に止まってくるので、ぜひ使い込んでみてください。
夏は特に、出番が多くなりそうな手ぬぐい。その使い心地を、試してみませんか?
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
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