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湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
温泉熱発電システム実証実験を見せていただきました
更新 : 2011/7/23 18:49
皆生温泉へ出かけました。
新聞によると、米子高専機械工学科の森田慎一准教授が、今年3月から皆生温泉で源泉を熱源とする発電システムの実証実験を行っているということでした。
湯村が今までやろうとしている温泉熱バイナリー発電ではなく、源泉タンクに設置した「温度差発電装置」で、ベルチェ素子による発電です。
菊乃家さんでお待ちいただいていた米子高専の森田慎一准教授(熱力学)。
皆生で実証実験を行ったいきさつは、日本の温泉の60%以上が塩泉であることと皆生は温度・濃度が比較的高いので、スケールの発生など過酷な実験の方が実用を目的とした時に成立ちやすいとの話でした。
また温泉熱発電だけではただの経費削減にしかならない。
この装置を使い人が呼べないかということで、実験披露でも人気のあった中型スターリングエンジンの画像を見せてくれました。こういうものを展示するとまちおこしになるのではとも話していました。
スターリングエンジンは、シリンダー内のガス(もしくは空気等)を外部から加熱・冷却して仕事を得る外燃機関で1800年代から存在しうる熱機関の中で最も高い効率で熱エネルギーを運動エネルギーに変換する事ができるものだが実用化されていない、これを温泉で出来たら面白いですね。
外に出でLED電球の説明。発電は10Wです。
その電気は庭のライトに2路灯のLED4.5W×2に使われてます。
この装置を直列につなげは電力は取れると思います。100Wで10枚必要ですから少し大きなものになるのかなぁ〜。
実物を見せ頂くために地下ピットへ、貯湯タンクの横階段を上がると40×60Cmぐらいの大きさですごくシンプルな装置でした。まあプロトタイプですから、市販のペルチェ素子を使っています。温泉温度75度と水道水25度の温度差発電、パイプで両水を循環させています。
皆生の菊乃家さんの温泉はナトリュウム・カルシウム塩化物泉で、温度は75度前後でタンクに入ります。地下にピットがあるので室温は夏は30度ぐらいと悪条件を考慮しての実験です。
ただ構造がシンプルなのとランニングコストがかからないのがいいですね。
森田先生には湯村は98度なのとナトリウム炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉でスケールも少ないので、もっと効率よく使えますよ。と話しておきました。
久々に理科の実験をしました。楽しかったですよ。
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