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湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
「新温泉町エココンパクトタウン構想策定委員会」
更新 : 2011/8/3 13:37
2日、町の諮問機関である「新温泉町エココンパクトタウン構想策定委員会」に出席しました。
環境にやさしいまちづくりをすすめるとともに、地産地消による地域活性化を目指す循環型まちづくりの一環として、新エネルギーのかつように関する指針となることを目指しています。
特に新エネルギー導入を中心にあげられていて、私は温泉熱の発電を提案しています。
町内には湯村温泉をはじめ、浜坂、七釜、二日市の4温泉を抱え、浜坂温泉は74.5度で毎分1,130リットル湧出しており、770戸に配湯されており「配湯戸数日本一」、一方湯村温泉は98度で毎分2,400リットル、配湯戸数は505戸で家庭以外にも旅館・学校施・役場・銀行・病院にも配湯されています。
循環型の新エネルギーとしてはクリーンで開発することなく、持続可能で条件変動がないものが理想です。しかもどこでも出来るものでなくそこ独自のもの、しかもマスコミ・観光アピールと相乗効果が出来る温泉熱発電を推奨してきました。
温泉の地熱を新たに掘削で求めるのでなく、現在ある自噴の温泉の熱だけを発電に変えていきます。実現可能なものとしては温泉熱のバイナリー発電があります。
バイナリー発電とは、低沸点の媒体を温泉熱で温め、液体から気体なる時の膨張圧でタービンを回し発電します。発電後の媒体は冷やされて液体に戻るサイクルを循環させます。温泉の温度は熱交換で下がり、風呂へ投入すると水が少なくて済み、水の消費も減らせることが出来ます。温泉熱発電のもう一つは熱交換素子による発電で、車などに積み込む携帯冷蔵庫はこの熱交換素子で冷やしています。
一般的にはぺルチェ素子が実験されています。米子高専の森田先生も温泉温度75度と25度の水道水で、10wの装置を作られています。これを並列に大型化すれば大容量直流が取り出せます。
さらに今回、提案したのは、湯村温泉・浜坂温泉に最適なチューブ型熱交換素子です。熱ロスが少なく平板型の20倍の熱がとりこめて、20度の温度差でよく、10センチのチューブで1.3Wになります。
このパイプを1メートル四方の立方体に並べれば、10kwの電力が発電できます。
これは約5世帯分の電気量に匹敵します。
湯村温泉・浜坂の配湯は1,275戸あります。配湯管すべてをこれに替えれば、クリーンで常時発熱可能なフリーメンテの発電所が出来るのです。
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