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カーネーションで酔っ払い防止 2012.5.16放送分
更新 : 2012/5/16 0:11
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
5月13日の「母の日」には、カーネーションを贈った人も、贈られた人も、幸せな一日を過ごされたことでしょう。
ニッコリと笑うように咲くカーネーションは、華やかですがどこか親しみやすい花ですね。バラやキクと並んで、切り花を買い求める人が多い身近な花でもあります。
日本ではその昔、カーネーションは「麝香撫子(ジャコウナデシコ)」と呼ばれていました。麝香とは、独特の香りを持つ動物性の香料のこと。ナデシコの仲間のカーネーションはもともと香りが強い花で、その強さを麝香にたとえて、「麝香撫子」と呼ばれるようになったようです。
カーネーションが本来持っている香りは、クローブというスパイスに似ているといわれ、甘くてちょっとスパイシー。芯の強さとやさしさをあわせ持つ、カーネーションらしい凛とした香りです。
ヨーロッパでは古くから、香水の原料にも使われてきましたが、酒好きの人々にとっては、宴会の席に欠かせない花だったとか。というのも、カーネーションの香りには酔っぱらうのを防ぐ効果があるといわれ、花でつくった冠を頭にのせて酒を飲んだそうです。
一説によると、カーネーションという名前の由来も、「冠の花」という意味のコロネーション・フラワーから来ているとか。
カーネーションの歴史をひもとくと、香りにまつわる物語は、まだまだたくさんありそうですね。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
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