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きれいな花火ばかりつくっていたら 2012.7.4放送分
更新 : 2012/7/4 11:24
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
夜空をキャンバスにして、色とりどりの花を咲かせる、日本の夏の風物詩。
今年も皆さん、地元の花火大会を楽しみにしていらっしゃることでしょう。
「裸の大将」と呼ばれた放浪の天才画家、山下清(やました・きよし)も、花火が大好きだったそうです。色紙を小さくちぎって画用紙に貼りける緻密な貼り絵で、花火大会を題材にした作品を数多く遺しました。
その代表作といわれているのが、新潟県を流れる信濃川の河川敷で見た、長岡(ながおか)の花火大会を描いた作品です。河川敷を埋めつくす人々。夜空に咲いた大輪の花火・・・。
その場の空気や歓声まで伝わってくるようなこの作品は、実際に花火を見た一年後に制作されています。人並みはずれた記憶力の持ち主だった山下清は、旅先で見た風景を忠実に再現することができたのだとか。大好きな花火ですから、なおさらしっかりと心に焼き付けたのでしょうね。
そして、花火についてこんな言葉を遺しています。
「みんなが爆弾なんかつくらないで きれいな花火ばかりつくっていたら きっと戦争なんて 起きなかったんだな」。
今年の花火大会も、日本中にたくさんの笑顔が咲くといいですね。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
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