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/// 繁栄を極めた調香師 /// 香りの散歩道 9.5放送分
更新 : 2012/9/5 0:27
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
花や樹木などからとれる香料を調合して、新しい香りを生み出す職業を「調香師(ちょうこうし)」といいます。
その歴史をさかのぼると、今からおよそ2000年前。ローマ帝国が栄えた頃にはすでに、多くの調香師が活躍していました。というのも、ギリシア・ローマの時代には、香りがなくては夜も日も明けないような人々が、たくさんいたのだそうです。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスも、香料の魅力にとりつかれた一人だったとか。自分が身につけていたローブの裾を香料に浸し、「良い香りというものは上昇していくのだ」と証明してみせたといわれています。
調香師がすすめる香水を身につけ、スミレやシナモンなどで香りづけしたワインを飲んで、香りの虜になった古代の人々。高価な香料を使った、エキゾチックな香りであればあるほど人気があったようで、調香師に極上の香りを競い合うように調合させ、身を滅ぼした人もいたそうです。
また、贅を尽くした晩餐会では、翼に香水をふりかけた鳥を飛ばして香りを楽しんだ・・・という、おとぎ話のような逸話も残されています。
調香師にとっては、夢のような仕事ができる、贅沢な時代だったのかもしれませんね。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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