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出雲大社60年ぶりの『平成の大遷宮』 2013.1.30放送
更新 : 2013/1/30 8:57
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
出雲大社で60年ぶりに行われる「平成の大遷宮」と、20年に一度の伊勢神宮の「式年遷宮」。この二つが重なる今年、私たちは日本の長い歴史の中でも、特別な一年を過ごすことになりそうです。
皆さんは、出雲大社に初めてお参りした時のことを覚えていますか?
明治23年、西洋人としては初めて、出雲大社の正式な昇殿が許された人物といわれるラフカディオ・ハーン、のちの小泉八雲は、その時のことを書き残しています。
前日の夜、提灯のおぼろげな光を頼りに見た参道の松並木を、ハーンはこのように描写しました。「天も仰ぐほどの大木が林立する間を、広い参道は、鳥居をいくつもくぐりながら果てしなく続いている」。
そして、大鳥居や堂々たる注連縄以上に、この参道に荘厳さを醸し出しているのは、鬱蒼とした松の巨木ではないだろうか・・と感想を綴っています。
闇の中で松並木を目にしたその感動は、翌日、陽の光のもとで見ても変わることはありませんでした。「粛々とした大樹の並木には、思わずため息が出てくる。なんとも壮大な眺めだ」と、本殿へと続く参道の素晴らしさをくり返し書いています。
この参道を通って、ラフカディオ・ハーンが昇殿した本殿は、明治14年の遷宮で造営されたものですが、ハーンの心をとらえた松は、今も参道にそびえています。
出雲大社を訪れる際には、永遠の緑をたたえる松並木の美しさ、力強さに、心を向けてみませんか。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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