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/// 日本で最初のバウムクーヘン /// 2013.2.6放送分
更新 : 2013/2/6 16:17
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
平成元年に松江で開催された菓子博「全国菓子大博覧会」が、今年は広島で開催されます。「世界にとどけ!笑顔をむすぶお菓子のちから」をテーマに、4月19日の開幕に向けて、準備が着々と進んでいるようです。
皆さんは、ドイツ生まれのバウムクーヘンが、広島にゆかりのあるお菓子だということをご存じですか?
第一次世界大戦中、広島県の似島(にのしま)には、ドイツ人捕虜が大勢暮らしていました。捕虜といっても当時は、サッカーの交流試合をするなど、地元の人々とのつながりがあったそうです。
そうした背景もあって、大正8年には、ドイツ人が似島で制作していた工芸品や絵画などの作品展が、広島市で開かれることになりました。菓子職人のユーハイムは、自慢の腕をふるってバウムクーヘンを焼き、作品展に出品したそうです。
多くの市民が、はじめて見るドイツ菓子を買い求め、一番の人気商品になったとか。おいしいものに、国境はないのですね。これが、日本で最初に紹介されたバウムクーヘンだといわれています。
お菓子の歴史をひもとくと、世界と日本をつなぐかけ橋になったエピソードは、まだまだたくさんありそうです。今年、広島で開催される菓子博でも、そんな出会いや交流が生まれるといいですね。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
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