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湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
荒湯で河鹿とせせらぎのハーモニーが聞こえ始めました
更新 : 2014/4/20 18:53
今年は少し早く5月の連休前に、湯村温泉を流れる清流・春来川で、河鹿が鳴き始めました。
夜、春来川沿いを歩いていると、懐かしい声が聞こえてきます。
ヒュ〜ヒュ〜ッヒィヒィヒィヒィヒュ〜ゥ・・・。
荒湯のライトアップと川のせせらぎの中から、聞こえてきます。
河鹿といっても鹿でなくカジカという小さな蛙です。
オスは水辺にある石の上などに縄張りを主張して繁殖音をあげます。河鹿とは雄鹿の鳴き声に似ているので名前がついたといわれています。風流な鳴き声が人気で、江戸時代には専用の籠や盆景の中で飼育されていたり、和歌の季語になったりしていました。
そういえば、私の子供のころ(昭和40年ごろ)宿泊客に頼まれ、河鹿を捕り牛乳瓶に入れて1匹10円、こづかいほしさに友達と一生懸命捕まえました。
この蛙は体長5・6センチ、清流に住み、岩上で雌を求めて美しい声で鳴きます。
河鹿は気配に敏感な蛙で、足音がすると鳴き止むのです。まだまだ湯村には自然がいっぱい。
新温泉町諸寄「東の啄木、西の翠渓」と言われるほどの歌人前田純孝(翠渓(すいけい)と号す)がこの河鹿の歌を詠んでいます。
『春来川の河鹿なるかも、夜をこめて、なびく荒湯の、湯けむりのかげ』
朝野家にお泊まりいただき、夕食後、自然のコンサートを聞きに出かけませんか?春来川の荒湯近辺でも聞くことが出来ます。足湯で聞き耳を立てると川のせせらぎと綺麗なフルートの音に似た鳴き声が聞こえてきます。
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