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湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
/// 借りたものは自分できれいに ///2015.8.26放送分
更新 : 2015/8/26 8:18
海へ、森へ、見知らぬ土地へ。夏休みにユースホステルを利用して、旅をした若者たちも多いのではないでしょうか。
今から100年以上前、ドイツで生まれたユースホステルは、現在およそ80の国と地域に4,000カ所以上の宿泊施設を持つほどに広がっています。
20世紀の初め、産業革命で工業化が進むドイツにユースホステルが誕生するきっかけをつくったのは、工業地帯の小学校に勤める一人の教師でした。元気のない子どもたちが増えていることを心配した教師、リヒャルト・シルマンは、ある日、町の教室から生徒を連れ出して、郊外にある森の中で授業をしました。すると、子どもたちに生き生きとした笑顔が戻ったのだとか。木の香りに包まれる、森林浴の効果もあったのかもしれませんね。
以来、シルマンはたびたび生徒を連れて出かけ、1909年の今日8月26日は、雨に降られて近くの小学校に避難したシルマンが、夏休み中の学校を宿泊場所として借りることを思いついた日といわれています。「借りたものは自分できれいにして返す」というセルフサービスや自己管理を学ぶ教育効果もあることから、シルマンの提案は地域の人々に受け入れられ、ユースホステルの誕生へとつながっていきました。
一人の教師が、子どもたちの笑顔を取り戻すために思いついたユースホステル。今は、世界を旅する人たちが、笑顔で交流できる場所になっています。
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