宿番号:326039
湯村温泉 ゆけむりの宿 朝野家のお知らせ・ブログ
どうやって画いてるんですか?と尋ねられるので・・
更新 : 2015/9/5 15:55
土日が近づくと朝野家・香りの散歩道の原稿を書かなければ・・・と思いながら毎週毎週ネタを探しながら次週の挿絵を墨絵で画いています。
平成5年からスタートした日本海新聞の「朝野家・香りの散歩道」のコラムは、1200回を超えました。忙しい時には挿絵の使い回しもしてますが、少なくとも1000枚は超えています。我ながらビックリする枚数ですが、日々毎週の積み重ねですね。
旅館業とは違う脳領域を使うので、半分はリラックスと気分転換で画いています。
来週の水曜日に向けて、今回の話は江戸っ子からは「内藤とうがらし」と呼ばれてた江戸野菜のお話です。
私の場合は、まずは全体デザインを決めて線画で「内藤とうがらし」の光り具合を考えながら墨線を入れて行きます。洋画の様に後からホワイトを入れることが出来ればいいのですが、墨画で白や光を出すには余白を残して白を出す事しか出来ません。少し頭を使うところです。
先に3本ほど唐辛子の墨を入れて見本にして、濃淡を見ながら白の所は水で先に挿し、もう一本の筆でティッシュの上で濃淡調整しながら墨入れをしていきます。墨は滲むし、濃淡が出しやすく思ったよりやりやすいんですよ。
全体に墨を塗るとこんな感じに出来あがります。
これだけだと平面的になるので、ここから影を付けて行きます。光源を考えながら上のとうがらしから影はどっちに出るか、影でも近い所は濃く、離れた場所は薄い影で仕上げます。
名前と落款を押して出来あがりました。月曜日が締切りなのんですが、今週も何とか間に合いました。
FBをしだしてから、友人にいつも、「どうやって画いてるんですか?」と尋ねられるので・・・。
昼間のお客様のいない時や仕事を終わった深夜に、こんな風にして画いてます。さぁ〜新聞社に原稿と挿絵を送ります。
良かったら、『朝野家・香りの散歩道』をお聞きいただき、ご拝読下さい。
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