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かまぼこ生誕900年 朝野家・香りの散歩道2015.9.9放送
更新 : 2015/9/9 17:14
(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)
今日九月九日は「重陽の節句」です。この季節に咲く菊の花に長寿を祈る日として、「菊の節句」とも呼ばれていますね。菊にちなんだ料理で祝う風習もあり、菊なますや菊酒、菊の花をかたどった細工かまぼこなども、祝いの膳に華を添えています。
かまぼこは日本の祝い料理に欠かせない海の恵みのごちそうですが、今年は「かまぼこ生誕900年」に当たるそうです。
日本の歴史にかまぼこが初めて登場したのは、1115年のこと。平安時代の祝い料理を記録した文献に、「蒲鉾(かまぼこ)」の絵と名前が記されていることから、これを、かまぼこの発祥としたそうです。
当時のかまぼこは、竹の串の先に魚のすり身を巻きつけて焼いたもので、今の「ちくわ」のようなものだったとか。そのカタチが植物の蒲の穂に似ていたため、「がまのほ」と呼ばれていたのが、いつの間にか「かまぼこ」という名前になったようです。そう言えば、「蒲鉾」を漢字で書くと、蒲の穂の「蒲」という字が使われていますね。
かまぼこ板にすり身を盛り付けて焼くようになったのは、室町時代になってから。江戸時代の終わりには、蒸気で加熱する蒸しかまぼこが考案され、今も私たちの食卓にのぼっています。
「かまぼこ生誕900年」の今年、節句の料理をはじめ、さまざまな祝い料理に、先人の知恵を受け継ぐかまぼこを添えてみませんか。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55〜17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。
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