湯村温泉のある但馬には松阪牛 神戸牛 近江牛 宮崎牛 前沢牛 飛騨牛 佐賀牛など和牛最高ブランド牛の素牛の但馬牛(たじまうし)があり、芸術的な霜降り肉として全国の人々にその名を轟かせています。

素牛とは生後６ヶ月〜１２ヶ月未満ぐらいの肥育する前の子牛や繁殖牛として育成する前の子牛のことをいいます。繁殖牛や肥育牛の素牛は、せり市場で購入されます。素牛の資質がお肉の味を決めるので、牛の目利きが、大変重要になります。せり値の最高級の雌子牛は３００万円、種牛の場合は１.０００万円することもあります。

子供のころの湯村温泉の冬には、１１月〜３月の雌・雄・去勢牛の子牛のセリがあり全国から博労(ばくろう)さんがたくさん来て、旅館も賑わっていました。当日、周辺の地域集落からは朝早くから子牛を、湯村家畜市場まで連れてきてセリがおこなわれます。高く売れると牛市まんじゅうをたくさん買って親戚やご近所にの世話になった方に配るのです。

但馬牛の美味しさは、見事なサシ、香ばしい香り、肉本来の美味しさ、溶けていくような食感にあります。但馬牛は他の牛に比べ融点40度と低く、人の体温でも溶けるほど。口に入れると霜降りの脂肪分が肉全体に溶け出し、柔らかく舌触りのよい、但馬牛独特のまろやかさで、とろけるような感覚を生み出すのです。全国でも名高い但馬牛は私たちにとって誇り高いものです。

この肉の旨味を引き出すにはシンプルに塩と山葵が良いようです。口の中に広がる最高級の肉汁とトロける食感をお楽しみ下さい。

お勧めはイチボ・ミスジ・タン・フィレ・ロースの５部位。部位の場所と特徴は・・・。

朝野家ではこの入手困難な最高級の５部位と３月末まで味わえる浜坂港水揚げのタグ付の松葉蟹を茹で姿一枚と蟹刺し、炭火焼きの『高級但馬牛の稀少部位５種と地物松葉蟹のコラボ』プランをご準備いたしました。

残念ですが、希少部位のため１日５組のみとさせていただきます。
これを機会に是非湯村温泉・朝野家にお泊まりいただき、正真正銘本物を心ゆくまでお召し上がり下さい。