遥飛君は小学三年生の村の子供で、とてもハンサムな元気な男の子です。毎日虫取り網を手に持ってセミやチョウチョやクワガタなどを追っかけています。

ほとんど毎日の光景です。虫に関して大人以上にとても物知りで、観察力があります。一匹のセミを手にしているので質問すると、ずっとセミに就いての話しを始めます。「このセミは本当はこの時期にいるせみではないんだ。不思議なくらいだ。あのミンミンゼミは高いところにしかいなくてなかなか捕まえられない。ミンミンゼミは十月の終わりごろまで鳴っている」など本当に良く知っています。

それも私が興味があって聞いたら即座にそう答えるのです。本当に感心してしまいます。虫に関心のない私からすると、もうすでに虫博士のようです。

今日も夕方、網を持って走っているので話しかけると、大きくきれいなアゲハチョウを手にしていました。どうするのか尋ねてみたら、標本にするのだそうです。珍しいものは皆そうするのだそうです。

目の輝いている子供に会うと、こちらのほうも活力が湧いてきます。