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香住 源六(げんろく)のお知らせ・ブログ
佐津川の向こう岸の寺が453年前にあった石碑〜☆
更新 : 2013/4/3 23:22
在りし日は、向こう岸の長谷寺が訓谷にあって、その印としての石碑が畑の片隅に隠れるようにしてあります。ここは訓谷村のはずれで、字が観音寺といいますが、453年前まではお寺があり、村人はこの地のことを観音さんと呼んでいます。
長谷寺は天正7年(1559年)に兵火に遭い、翌8年に今の無南垣に移転再建されました。
たぶん佐津川が洪水のたびに流れが変わり、大きく蛇行して、川幅も広く、生活全般に大きな意味を持っていたのでしょう。洪水のたびにで田畑が変化し、領地が変わって、佐津川を隔てて両岸の二つの村の争いが耐えなかったものと思われます。常に変化する地から変動の無い地へとお寺が移ったのでしょう。
現在、訓谷は江戸中期から浄土真宗の寺が続いています。そしてその争いは、今だ二つの村の婚姻関係の行き来を根本的に皆無にする心理的要因を作っています。