東映アニメーションで活動後、フリーとなり、3年前に房州に居を移したアニメ作家、辻忠直さん(71)と、長女の萌々さん(35)による「イラスト親子展」が11日から、南房総市富浦町の枇杷倶楽部ギャラリーで始まった。「昭和を駆けた車」「創作絵本」「ロボット昆虫」「船」など、ユニークな��辻ワールド�≠ｪ広がる。18日まで。
アニメの世界で、イラストやキャラクターデザインなどで活動後、好きだった房州の海辺を「終の棲家」にしようと、家族そろって南房総市千倉町に移住。「アトリエ・つじ」を構え、現在はフリーで活動している。
専用のコンピューターソフトを駆使し、独自の世界を描く。圧巻なのは「昭和を駆けた車」シリーズで、ダイハツミゼット、トヨタパブリカ、日産スカイラインなどの日本の初期のモータリゼーションを彩った名車群を人物とともに描いた。訪れた人たちは「おぉ懐かしい」「思い出すなぁ」などと感嘆の声を上げて見入っている。
ロボット昆虫は、辻さんオリジナルのストーリーを持たせ、子ども向けにアレンジしている。
萌々さんは、人物画や静物画など、やさしい筆遣いで描いた。
作品は全部で80点ほど。心の隅が温かくなるような雰囲気だ。
展示は午前10時から午後6時まで。13日は施設の休館日。
【写真説明】作品を前にする辻さん親子=枇杷倶楽部
入場は無料です。
http://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/event/showsai.asp?mode=2&year=2012/9/12&pn=1&id=8262