宿番号:328504
岡山ビューホテルのお知らせ・ブログ
お母様が大好きだったプリン
更新 : 2010/2/17 16:02
こんにちは。センムの上野です。
昨日のことです。
当レストランにランチによくお越しになられる
ある常連のお母様と娘様がおられます。
昨日、その娘様がお一人でご来店されました。
昨年の暮れぐらいからお母様がお越しになられなくなり、
今回もお母様がご一緒ではなかったので、
スタッフは、おかしいなとは思ったようですが、
あまり気には留めずいつもどおりの接客を行ないました。
そして
その方は、いつものようにランチを召し上がられて笑顔で帰って行かれました。
そこで話は終わりかと思っていたのですが、
テーブルの上にアンケートが残っていました。
「久しぶりに来ました。
いつもいっしょに来ていた母が去年の暮れに亡くなり、
少し落ち着きましたので、こちらに足がむきました。
母がいつも言っていた美味しいプリンを頂きました。
ごちそうさまでした。」
とのメッセージが残っていました。
それを読んだスタッフはとても後悔したようです。
もっと、お客様の気持ちをわかってあげるべきだった…
お客様は今日、レストランに来てお母様が大好きだったプリンを食べながら、
きっとお母様との楽しかった日々を思い出されているんだな。
お客様には、お一人おひとりエピソードがあって色んな「おもい」で
レストランに来てくださっているんだな。
そんなお客様の「おもい」をもっと大切にしてゆきたい…
と思ったそうです。
私もまったく同感です。
私達は、ともするとお客様を「お客様」として考えてしまい、
それぞれのお名前、顔、表情などに気が回らなくなってしまいます。
そのために、どのお客様にも同じ様なサービスや挨拶をしていることに気が付きません。
「ロボット」が行なうような味気ないサービス、接客・・・・
スタッフからこの報告を受けて、
人と人とのふれあいのなかで、
人の痛みを自分の痛みとして分かち合い、
人の喜びを自分の喜びとして分かち合える
そんな人の痛みがわかる人間になりたいと思いました。
お母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そしてお母様が美味しいといってくださったプリンを食べに来てください。
いつまでもお母様のいい思い出となれるよう私達もがんばります!!