浴場がいまひとつ

山代温泉の中心街である「湯の曲輪（ゆのがわ）」がすぐ目の前にあるので、少し歩くだけで観光スポットを全て見て回ることができる便利さがあります。総湯・古総湯・源泉公園は、すぐ目の前にありますし、裏手にある薬王院温泉寺の境内には、ホテル敷地内からショートカットで行ける通路が設けられています。
むしろレストランや大浴場など、ホテル内の移動の方が大変だったくらいです。山下家は大きく、主に4つの建物で構成されていますが、宿泊部屋が一番奥にある奥殿だったので、ホテル内の移動に時間がかかりました。レストランや大浴場に行くには、ゆっくり上がり下りするエレベーターを2ヶ所使わなくてはならず、待ち時間が長いのです。勝手がわかってくると、面倒くさくなって階段で上がり下りしていました。
夕食も朝食もバイキングでしたが、料理の品数が実に豊富でおいしく、とても良かった。デザート用のスイーツも充実していました。ソフトクリームが3種選べるのは珍しい。
ただ、料理の品数を豊富にするためか、レイアウトが少々複雑になってしまい、お客さんの動線が混乱しがちだったのが残念でした。
浴場は、これだけの規模の温泉地のホテルにしては、いまひとつ。4階の浴場は、男湯と女湯の入れ替えがなく、サイズが違えてあるようです。男湯はそれなりの広さでしたが、女湯は家内が言うには狭かったようです。露天風呂もサウナもないので少々つまらない。
13階の展望露天風呂からの夜景はきれいでしたが、場の飾り気が少なく、ビルの屋上に浴槽が2つ3つ設けてあるという風情でした。温泉地なので湯は申し分ないだけに、照明とか植栽とかで、もう少し雰囲気作りができないものですかね。壷湯が使えないというのも残念でした。