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【渋沢栄一翁】書に込めた長瀞の未来
更新 : 2021/11/11 14:56
今日は、渋沢栄一翁の命日です。栄一翁は、1931年11月11日、荒川下流(隅田川に分かれる)が近くを流れる北区飛鳥山邸で穏やかに91歳の生涯を閉じました。
その荒川のはるか上流の長い穏やかな流れのここ長瀞は、栄一翁と深いつながりがあります。
明治後期、栄一翁は、秩父鉄道の前身、上武鉄道の路線延長の経営危機を支え、沿線の産業や観光開発にも惜しみなく尽力し、長瀞の基礎を築きました。
晩年、栄一翁は、『長瀞は天下の勝地・宝登山は千古の霊場』と讃え、揮毫しました。その書は石碑に刻まれ、「長瀞駅」と「寳登山神社」の二の鳥居付近に穏やかに佇んでいます。
当館にも栄一翁の米寿のお祝いのお返しとして頂いた揮毫があります。
《江流有聲断岩千尺》蘇軾『後赤壁賦』
青淵書(「青淵」とは栄一翁が晩年使用した雅号)
試訳)岩畳に佇むと 荒川がゆったりと流れる音がする
急峻な崖は 中国の赤壁の地を想起させる
いつ訪れても飽きることのない 長瀞はまさに天下の勝地である
書に込めた願いを噛み締めつつ、栄一翁への敬意と感謝の意を込めて、ここ数日の時間の移ろいで表情を変える美しい長瀞渓谷の紅葉の風景を贈ります。
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