宿番号:332775
信州野沢温泉 野沢グランドホテル 〜絶景露天風呂の宿〜のお知らせ・ブログ
改めて、「源泉掛け流し」について…
更新 : 2010/1/12 0:39
東北のある温泉宿にて、日帰り入浴で利用させてもらった時の話です。
私の前に若いカップルがおり、フロントで利用料を支払っていました。入口のある「源泉掛け流し」の看板について、宿の人に「『源泉掛け流し』って何ですか?」と尋ねていました。
その光景に驚きました。当館も「源泉掛け流しの宿」を謳っていますが、これはお越しになる皆様がこの言葉を知ってることを前提で掲げています。が、実際は必ずしも皆様が知っているのではないことを強く感じた出来事でした。
「源泉掛け流し」とは、読んで字のごとく、「地中から水が湧き出てくる場所」(源泉)から引かれたお湯が湯舟に注がれ、溢れたお湯はそのまま流れていく様子を指します。昔はそれが当たり前であり、その頃は「源泉掛け流し」という言葉はありませんでした。
「源泉掛け流し」という言葉が脚光を浴びるのは、2000年代始めに起きたいわゆる「レジオネラ菌騒動」の頃からです。溢れたお湯を再びろ過して、湯舟に注ぐ「循環式」の温泉施設で大量のレジオネラ菌が発生した問題がクローズアップされました。従来からの「源泉掛け流し」を行う宿は、こうした温泉との違いを明確にするために「源泉掛け流し」という言葉を表に出すようになりました。
更に、2000年代中頃に起きたいわゆる「温泉偽装問題」を切っ掛けに、各宿では加水・加温の有無など、細かいデータをお出しし、よりお客様に安心してご利用いただけるよう取り組んでいるわけです。因みに当館では、加水・加温も行っておりません。天然の温泉をそのまま利用しています。
浴槽からとうとうとあふれ出るお湯こそが、掛け流しの印です。お湯に恵まれた野沢温泉だからこそできる贅沢な温泉です。村内の共同浴場もすべて掛け流しです!
因みに当館の展望風呂では、湯舟からはお湯があふれ出ていませんが、掛け流しです。お湯は別のところから流れていますが、この件はまたいずれにお話させていただきます。ご来館の際には、スタッフにお尋ねください。
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