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城崎円山川温泉 銀花(共立リゾート)のお知らせ・ブログ
【但馬観光】但馬の寺院(6) 大乗寺(応挙寺)
更新 : 2020/3/1 16:08
大乗寺の創建は天平17(745)年。伝承によると、行基自らが「聖観音菩薩立像」を彫り、祀ったのが始めとされています。その後、一時衰退しましたが、江戸中期に伽藍が再建され、円山応挙一門により、客殿13室にも渡る障壁画が描かれ、別名「応挙寺」と呼ばれるに至りました。
円山応挙(1733-1795)は、石田幽汀に学び、その後自然の写生に専念したり、西欧の遠近法等の手法を学ぶなど、独特の新しい画風を完成させました。
応挙が京都で苦学をしていたところ、大乗寺住職の密蔵上人が才能を見込んで学資を援助したことが縁で、恩返しとして弟子たちとともに大乗寺の障壁画を描いたといわれております。
障壁画は配置が計算しつくされており、各部屋の空間自体が立体的な曼荼羅を構成しているといわれ、まるで寺全体がミュージアムのようになっております。
また、寺の中心には平安末期作といわれる「十一面観音立像」がおさめられており、貴重な文化財を多数保有されています。
文豪も訪れており、志賀直哉は「暗夜行路」において「応挙がいちばん多く描いていた。その子の応端、弟子で呉春、芦雪もあり、それぞれおもしろかった」と記している。
与謝野寛は「羨まし 香住の寺の筆のあと 作者みずからたのしめるかな」、与謝野晶子も「いみじけれ みろくの世まで ほろぶなき 古き巨匠の丹青のあと」と詠っています。
◆大乗寺
兵庫県美方郡香美町香住区森860
◎城崎円山川温泉 銀花より…
自動車41分(33.4km)
https://goo.gl/maps/LscBg5U65dJURv8a7
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