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信州湯田中温泉 よろづやのお知らせ・ブログ
ある日森の中、クマさんに、脅された。 その2
更新 : 2010/6/1 20:23
さて、
「唸(うな)っていた嫌な動物」の正体は、
一体何だったでしょう。
竜王山に登る
美しい渓流ぞいのルートで、
岩に腰掛けながら
「山の師匠」が語ったのは
このようなことでした。
わたくしよりも数十メートル
先を歩いていた師匠が
先ほどの右カーブを曲がったとき、
突然右手4メートルほどのところにある
茂みの中から、
「ウォ〜!!」という
大きな「吠え声」が
聞こえたのだそうです。
師匠は
「オヤ? あんな声を出すのはクマかしら?」
と思って目を凝らしましたが、
灌木(かんぼく)が生い茂っているため、
よく見えません。
「いずれにしても、襲う気なんだわ」
と思った師匠は、
クマの「機先を制する」ために、
「わたしはあなたの
お友達ですよ」という
優しい想念を送りながら、
平然とした態度で
茂みを眺め続けました。
クマは
「脅かしたのに恐れない」人間を目の当たりにして
相当面食らったのか、
茂みの中から躍り出てくることはなく、
唸りながら様子をうかがっていました。
そのうち遅れてわたくしがやってきたので、
一緒に合唱し、
歌のリズムで「場の波動」を
完全に変えてしまったということなのです。
わたくしはこの話を聞いて、
師匠の歌声だと思っていた
あの「ワァ♪」という声は、
実はクマの吠え声だった
ということに気がつきました。
ですから、
もしわたくしが
師匠のすぐ後ろを歩いていたら、
叫び声を上げて
クマに襲われていたかも
しれないのです。
師匠によれば、
結局、
こういうときは恐怖の心も
対決の気持ちも起こさず、
静かに「見る」ことが
大事なのだそうです。
つまり
怒りと恐怖の「クマの気」と、
あくまでも平静な「自分の気」の、
どちらが「場」を支配するのかということ。
これが本当の
「気の強さ」なんだそうです。
みなさんも今後、
絶体絶命のピンチに陥ったときは、
思い出してくださいね。
人間には、
「気で勝つ」方法が
残されているのだということを・・・。
※ 写真は、
北信のあちこちで咲いている
桐の花です。
都会ではめったにお目にかかれない
珍しい花ですよね。
一部を除いて。
ブログ担当 ミソサザイ
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