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信州湯田中温泉 よろづやのお知らせ・ブログ
心中未遂? スキャンダルで有名に。 らいてう2
更新 : 2010/6/8 8:11
「青鞜」を創刊した人物として、
教科書にも出てくる
平塚らいてう。
しかしこの日本女子大卒の
お嬢様を、
明治の日本で一躍有名にしたのは、
夏目漱石の門下生、
森田草平との
心中未遂事件でした。
栃木県の塩原温泉から
尾頭(おがしら)峠に向かって、
雪原を彷徨(さまよ)っているときに
発見されたのです。
これだけ聞くと、
ものすごく「濃い」話ですよねえ。
メディアはこの事件を、
「紳士淑女の情死未遂」として
書きたてました。
でもこの事件、
風評とは裏腹に、
真相は実に風変わりなのです。
まず
森田はとらいてうは、
いわゆる「男女の仲」ではありません。
女性遍歴の激しい森田は
彼女を口説こうとしますが、
らいてうはこう突っぱねるのです。
「そんな要求をわたくしになさっても無駄です。
わたくしは女でも、男でもない、
それ以前のものですから」
しかしそんな彼女に
いよいよ惹かれ、
森田はとうとう
こう言いだすのです。
「わたくしはあなたなら
殺せると思う。
殺すよりほか、あなたを愛する道がないから。・・・
しかしわたくしは死なない。・・・
あなたを殺したあとの自分を、その心理を・・・
見きわめなければならない」
まあ、文学青年の「たわ言」
という気もしますが、
それでもやがて、
二人は家出を決行します。
その夜、
らいてうは両親にあてて
「わが生涯の体系を貫徹す」という
遺言を書き、
机の引き出しに入れました。
塩原温泉についた二人は
翌朝早く雪山に向かうのですが、
森田は途中で気持ちが挫(くじ)け、
らいてうを殺すことができません。
そして雪の上にうずくまって
「自分は弱い人間だ」と訴え続けるのです。
そんな姿に
らいてうはすっかり幻滅しますが、
そこからが彼女の本領発揮。
彼女は
「死ぬも生きるも問題外」と、
森田を引っ張り上げながら
峠目指して雪山を登り続けるのです。
(続く)
※ 写真は新緑の奥志賀高原。
雲の切れ間から
顔をのぞかせたのは・・・
この日は地図を持っていなかったので
分かりません。
すみません。
ひょっとすると
無名峰かもしれません。
標高1800mは
あるはずですが。
ブログ担当 ミソサザイ
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