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宿番号:337486

受け継がれる歴史の湯 登録有形文化財「桃山風呂」

ハイクラス

湯田中温泉
車/上信越道・信州中野IC→R292佐野・角間ICより3分。電車/長野電鉄湯田中駅徒歩7分(15:00より送迎有)。

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    濁流に襲われている、この橋を渡れるか。 その1

    更新 : 2010/7/15 19:33

    連日雨が降り続いていますが、
    今日は濁流と対決した知人男性の話です。

    北アルプスの裾野、
    500m以上の高さの断崖に挟まれた渓谷沿いで
    宿を経営していた彼は、
    豪雨が続いたある年、
    「ゴーン、ゴーン」という不気味な地響きで
    夜中に目が覚めました。

    何だろうと思って外に出ると、
    家の前の川が増水し
    褐色の大波が竜のように暴れまわっていました。

    音はその中から聞こえてきます。
    どうやら濁流に流された大岩同士が互いにぶつかって、
    音を立てているようなのです。

    辺りには、岩の摩擦による
    「きな臭い」においが立ち込めていました。

    彼は「このままでは危険だ!」と思い、
    泊まっていたお客様を起こして荷物をまとめ、
    高台にある私鉄の駅まで避難してもらいました。

    ここで生まれ育ち長年働いてきた彼にとって、
    宿は自分の分身のようなもの。

    彼は神棚に手を合わせ、
    一本一本の柱に「ありがとう」と声をかけてから
    意を決して戸外に足を踏み出しました。



    彼はどしゃぶりの中を駆けました。
    しかし数百m下流の橋まで来たとき、
    目の前の光景を見て立ち尽くします。

    増水のペースは想像以上に早く、
    橋は荒れ狂う大波に洗われ始めていたのです。

    次の橋はここから3キロ以上も下流にあり、
    そこまで行く時間的余裕はありません。

    川はあと数十分もすれば道にあふれ出し、
    およそ200mの渓谷の幅いっぱいに広がって
    逃げ場が無くなることは容易に想像がつきました。

    川のこちら側は切り立った崖。
    高台に避難するには、
    どうしても対岸に渡らなければなりません。

    彼は絶体絶命のピンチに陥ってしまったのです。

    (続く)



               ブログ担当 ミソサザイ


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