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信州湯田中温泉 よろづやのお知らせ・ブログ
剱岳4 「谷」と「沢」の違いは何?
更新 : 2010/10/7 11:20
あんなに辛かったにもかかわらず、
剱岳登山ですっかり山に魅せられてしまったわたくし。
そのあとは寸暇を惜しんで
山に出かけるようになりましたが、
あるとき不思議なことに気が付きました。
北アルプスには「○○沢」や「○○谷」と名づけられた場所が
無数にありますが、
谷と沢では何が違うのでしょう。
ちなみに「劔岳 点の記」で主人公らが登った雪渓は
ガイドの名を取って
「長次郎谷」(ちょうじろうたん)と呼ばれています。
そのほか剱には「源次郎尾根」や「平蔵谷」など
登攀者にちなんだ名前のついたルートがいくつもありますが、
そこに取りつくための大雪渓は「剱沢」。
地元の人によると
谷と沢の違いは大きさではなく、
長野県の人が名付けたものが「沢」で
富山県の人が名付けたものが「谷」なのだそうです。
確かに剱岳の西側は100%「谷」。
そして常念岳や表銀座、
後立山連邦の東側は軒並み「沢」。
一方黒部川は中・下流域は「谷」ばかりなのですが、
長野県側からのルートが豊富な
白馬岳(しろうまだけ)より上流の地域では
「谷」と「沢」が入り乱れています。
そのため本来「谷」の領域である剱岳にも
剱沢〜雷鳥沢などの沢地名が入り込んでいるという訳。
剱沢を遡った信州の人が、
稜線を越えたところで
雷鳥が飛び交う夢のような窪地を見つけた感動が
伝わってくるかのような名前です。
一方「沢」領域である上高地の上流でも
穂高を目がけて「谷」がいくつもはいり込んでおり、
「谷」文化の飛騨、もしくは越中の人たちが
険しい岩場に挑戦したことが伺えます。
白馬岳の北にある朝日岳や
上高地の南にある乗鞍岳などは、
山の西側(富山県や岐阜県)が全て「谷」で
東側(長野県)は全部「沢」。
こうなると全国の山を調べたくなってきます。
関西が谷で関東が沢なのでしょうか!?
ブログ担当 ミソサザイ
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