宿番号:337486
信州湯田中温泉 よろづやのお知らせ・ブログ
梨本さん、さようなら。天国でも活躍してください。
更新 : 2010/8/30 6:52
芸能レポーターの梨本勝さんが亡くなりました。
人生の円熟期を前にしたその死に
驚きと寂しさを禁じ得ません。
実はわたくし、
20代のころに彼から電話取材を受けたことがあります。
そのやり取りは録音され、
「電話を掛けているわたくしの写真」と
「漫画」の静止画像と共に
ケーブルテレビで放送されました。
そのとき彼が
「こうした作品を通じて
何を伝えたいと思っていますか」と尋ねたので、
アレコレ喋った挙句
「…とまあ、こんな風にまとめてみましたが
いかがでしょうか」と言ったら
電話の向こうで彼が爆笑して、
しばらく笑いが止まらなかったのを覚えています。
まあ、インタビューの「締め」になる
ちょっとホロリとするようなコメント(シメコメと言います)を
いかにして引き出すかが取材者の腕の見せ所なのですが、
こちらもその意図がよく分かるから
ついそんな風に言ってしまったんですよね。
2度目の取材を受けたとき、
わたくしが電話口で挨拶をすると彼は
「いや〜、そのちょっと鼻にかかったのんびりした声を聞くと
○○さんだな〜と思いますねえ」と妙に懐かしがってくれた。
わたくしはそのとき初めて
「自分はそんなにのんびり喋っているのか」
と気が付いたのですが、
当時20代半ばの小娘だったわたくしに対しても
梨本さんは本当に気さくでちっとも偉ぶらない、
ハートのあるリポーターでした。
だいたいメディアの世界に長くいると、
多くの人が「自分ほどエライ者はない」
という意識になってくるものなのですが、
彼はいわゆる「マスコミの傲慢」に染まらなかった
稀有な人物でした。
だから梨本さんが晩年
癌患者を取材し続けたのは、
人が死と向き合ったとき、
この世で築き上げた全ての栄華が
はかなく空しいものとなり、
その人の「真価」のみが立ち現れてくるということに
気が付いたからかもしれません。
しかし余りにも多くの
死に行く人々と「共鳴」したために、
彼は彼岸に連れてゆかれてしまった。
今ごろはあちらで
「こっちの世界って、こんなにいいものだったんですねえ!」
と元気にリポートしていてくれたらいいのに、
と思わずにいられません。
ご冥福をお祈りいたします。
※ 写真は天国のイメージの「丹霞郷」です。
ブログ担当 ミソサザイ
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