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宿番号:337486

受け継がれる歴史の湯 登録有形文化財「桃山風呂」

ハイクラス

湯田中温泉
車/上信越道・信州中野IC→R292佐野・角間ICより3分。電車/長野電鉄湯田中駅徒歩7分(15:00より送迎有)。

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    梨本さん、さようなら。天国でも活躍してください。

    更新 : 2010/8/30 6:52

    芸能レポーターの梨本勝さんが亡くなりました。
    人生の円熟期を前にしたその死に
    驚きと寂しさを禁じ得ません。

    実はわたくし、
    20代のころに彼から電話取材を受けたことがあります。

    そのやり取りは録音され、
    「電話を掛けているわたくしの写真」と
    「漫画」の静止画像と共に
    ケーブルテレビで放送されました。

    そのとき彼が
    「こうした作品を通じて
    何を伝えたいと思っていますか」と尋ねたので、
    アレコレ喋った挙句
    「…とまあ、こんな風にまとめてみましたが
     いかがでしょうか」と言ったら
    電話の向こうで彼が爆笑して、
    しばらく笑いが止まらなかったのを覚えています。

    まあ、インタビューの「締め」になる
    ちょっとホロリとするようなコメント(シメコメと言います)を
    いかにして引き出すかが取材者の腕の見せ所なのですが、
    こちらもその意図がよく分かるから
    ついそんな風に言ってしまったんですよね。

    2度目の取材を受けたとき、
    わたくしが電話口で挨拶をすると彼は
    「いや〜、そのちょっと鼻にかかったのんびりした声を聞くと
     ○○さんだな〜と思いますねえ」と妙に懐かしがってくれた。

    わたくしはそのとき初めて
    「自分はそんなにのんびり喋っているのか」
    と気が付いたのですが、
    当時20代半ばの小娘だったわたくしに対しても
    梨本さんは本当に気さくでちっとも偉ぶらない、
    ハートのあるリポーターでした。

    だいたいメディアの世界に長くいると、
    多くの人が「自分ほどエライ者はない」
    という意識になってくるものなのですが、
    彼はいわゆる「マスコミの傲慢」に染まらなかった
    稀有な人物でした。

    だから梨本さんが晩年
    癌患者を取材し続けたのは、
    人が死と向き合ったとき、
    この世で築き上げた全ての栄華が
    はかなく空しいものとなり、
    その人の「真価」のみが立ち現れてくるということに
    気が付いたからかもしれません。

    しかし余りにも多くの
    死に行く人々と「共鳴」したために、
    彼は彼岸に連れてゆかれてしまった。

    今ごろはあちらで
    「こっちの世界って、こんなにいいものだったんですねえ!」
    と元気にリポートしていてくれたらいいのに、
    と思わずにいられません。

    ご冥福をお祈りいたします。



     ※ 写真は天国のイメージの「丹霞郷」です。



                  ブログ担当 ミソサザイ


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