多くの人が、
お願いごとを胸に秘めて
パワースポットを訪れます。

でも、「聖地」が最も力を発揮するのは、
実はそういった「現世利益」を越えた「祈り」を
捧げたときなんですよね。

皮肉なものでしょう？
だから「ああしてほしい、こうしてほしい」ではなく、
純粋に自然の美しさに感動して
森の小道を歩いている人の方が、
結果的にははるかに大きな癒しが得られている。

「赤毛のアン」のシリーズを読むと、
彼女がそういう心境であったことが
ひしひしと伝わってきます。

では、深い感動に満たされて心が無になり、
「何も求めない領域」に入ると
どうなるか。

ミヒャエル・エンデの「モモ」で
主人公の少女モモが語っているように、
「天界の音楽」、
すなわち響き渡る「宇宙の音色」が
聞こえるようになるのです。

いわゆる「パワー」や「ヒーリング」を
「求めない」境地になって初めて、
人は「全てが満たされる」ような
大きな感動を得ることができるのです。



　※　写真は黒姫山の西麓にある古池。
　　　雪を抱いているのは春の高妻山です。



　　　　　　　　　　　　ブログ担当　ミソサザイ