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秩父 旅籠一番 〜酒と料理を愉しむ古民家旅館〜のお知らせ・ブログ
大した経験も積んでないけれど
更新 : 2012/8/24 9:17
前も一度書いたけれど、若い時読んだ
文庫本を再度読んでみる。
今読んでいるのは司馬遼太郎の「関ヶ原」
あのころは年齢的にも離れていたし、
人間味っていうことが理解できなかった。
人の持つ灰汁っていうか錆の部分若い時は
憎悪の対象だったが、現在もう灰汁だらけ
錆だらけになるとその持つものが人間味に
昇華する。
何人いる主人公の一人三成の部下の島左近
なんか現在に生きていれば会いに行きたくなるほど
面白い人物だ。
家康の部下の本田佐渡守のまるでコールタールの
様なドロドロした凄味、三成の純真さ、それを取り巻く
秀吉子飼の清正などの行動の滑稽さ、英国の喜劇みたいに映る。
でも、司馬遼太郎の筆力の賜物だ。
あと十年生きてその書いた文字を読みたかった。
惜しい。
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