半年前、職場の人に教えてもらい、私の密かな楽しみでデパートの小動物売り場に足を運んでいます。

そこには、インコやハムスター、ウサギや綺麗な魚達が微笑ましく、飼い主になってくれる人達を

待っています。その一角に、鮮やかなグリーン色のピンポン玉1個分サイズのツノカエルが、水槽の

こけの中に潜んでいました。生きてる？置物？と思うくらいビクともしない、瞬きも呼吸でお腹が

収縮することも無く、ただ、じっとしているだけ。店員さんに「本物ですか？」と尋ねると、

「本物ですよ、１週間に一度えさを食べ、時間をかけて消化します。」な、なんてコスパの良い！

それから私は、なんとか瞬きしている所でも見て見たい、生きている証が見たいと思い、

ちょいちょい通うようになりました。ただ、その間、一瞬、売れた！？と思う配置移動はあるものの

本人は全く動くことなくそこに鎮座しているのです。約3週間程、間が空いてしまい、さすがにいない

だろうと思った時も、変わらず場所は移動されるものの水槽のこけの中に鎮座していたのです。

が、見た目が、、、サイズが握りこぶしサイズになり、鮮やかなグリーンが弾き伸び、薄い緑に。

そりゃ、食べてるだけだしな。そんなこんなで、日が過ぎ、今年になりいつものように覗きに行くと

驚いたことに、軽やかにステップを踏んでいるのです！足踏みなのか、右、左、と！それは一瞬の

出来事ではありましたが、奇跡の光景でした。また、その姿が見たく先日も訪問。しかし、見当たり

ません。引越した？洗われてる？と思いながら胸騒ぎが、、もしや、、店員さんに聞くと、

「飼い主さん決まりましたよ」とのこと。寂しい気持ちと、ほっとした気持ちで複雑ではあったの

ですが、あの時のステップは喜びのダンスだっのか、何かを表現していたのか。春は出会いと別れの

季節（まだ春じゃないですが）。門出を祝いたいと思います。

はな