都心から近く、西からも新幹線が停まり、車でも高速降りて1時間弱と交通が便利で身近な観光地として定着した熱海において宿泊したり、日帰り旅行だったとしてもお出かけ地の魅力一つに温泉もあるのではないでしょうか。
しかしながら、温泉については結構ベールに包まれているといいますか、良くご存じない方も多くいらっしゃると思いますので、今日はちょっとその温泉のことを綴りたいと思います。
熱海の温泉組合の調査(令和5年2月現在)によると、熱海市内の源泉(利用)は281か所に昇ります。この中で、熱海の中心部に60%強の源泉があり、大成館のある南熱海(多賀・網代地区)には約10%の27か所の源泉があります。但し、これらはすべての宿泊施設が所有しているわけではなく、源泉を所有している宿泊施設はその一部になります。
では、泉質に目を向けてみましょう。熱海の温泉のほとんどが塩化物泉と呼ばれる、いわゆる「しょっぱいお湯」での性質を持っており、中には、日本では数少ない硫酸塩泉もあります。(但し、純粋な硫酸塩泉の源泉はほとんどなく、塩化物泉の性質を持っているところがほとんどです)ごくわずかですが単純泉のところもあります。大成館はこの内、塩化物泉に分類され、特に温まりがよく、血流が良くなることによる疲労回復やコリの解消などの効果はもちろん、外傷にもよいとされております。また湯あたりもしにくいとされています。
では温泉に入っている温泉成分的にはどうかと申しますと、熱海全体で平均すると温泉1kgあたりの成分量は約6.46g。大成館はというと平均値の2.5倍以上の14.72gとなっており、いかに温泉成分量が多い温泉であるかということがお分かりいただけるかと思います。
大成館ではこの『濃い』温泉を濃いままお楽しみいただけるよう、できる限り加水せず、できる限りそのまま『生』温泉を提供しております。そのため、最初に入るときはご家庭の沸かし湯に比べピリッと熱く感じますが、体を洗うなどしてから、2回目入るときは体も慣れ浸かりやすくなります。上がりたてのスッキリ爽やかな感じも大成館の温泉ならではの醍醐味ですので、ぜひご堪能ください。