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【鳥取和牛】大山は牛馬信仰と取引のメッカ
カテゴリ:お得情報 2009年10月23日(金)〜10月23日(土)
更新 : 2009/10/23 8:20
鳥取県の西部にある、秀峰大山は牛馬信仰の西日本の本山。
大山寺の牛馬信仰の始まりは平安末期とされ、臨済宗の開祖・栄西の師、基好(きこう)上人が大山寺に滞在し、大山寺本尊の地蔵菩薩が牛馬の守護仏であると唱え、牛馬安全の守護札を施与した。
この札を受けようと、遠近から多くの農家が集まり、互いの牛や馬を比べて交換するようになったのが大山牛馬市につながったとされている。
大山の近隣では早くから牧畜が盛んでした。
鳥取県の山間部ではたたら製鉄が盛んであったことから、その輸送手段としてたくさんの牛馬が不可欠ででした。
大山寺入り口の「博労座」では江戸時代の享保15年(1730年)に牛馬市が開かれて以来、最盛期の明治17年には取引が年間12,000頭にも上ったといわれています。
大山寺の牛馬市が大発展したのは以下の要因でした。
1.大山寺の古くからの厚い牛馬信仰
2.西日本有数の霊場として特別に保護されていた社会的背景
3.広大な草原が広がり、牛馬の餌と場所に不自由しない立地
4.たたら製鉄の輸送手段として牛馬が不可欠のため近隣で牧畜が盛んだった
その後、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で大山寺の寺領も取り上げられ年々衰退していきますが、昭和12年まで年数回の牛馬市が立ち、年に何千頭もが取引されました。
大山寺の牛馬市は西日本一の規模を誇り、福島の「白河馬市」、広島の「久井牛市」と並んで、日本三大牛馬市の一つとされていました。
現在でも大山寺は牛馬信仰を集め、奉納されている「宝牛」は牛の鼻輪を溶かして作られたもの。なでると願いをかなえてくれることから『なで牛』と呼ばれています。