北の庭にはコミックコーナーが5階と10階の2ヶ所もあるのですが、
(2ヶ所に分かれているからこそ)本があまり充実してるようには見えず、
個人的に悔しい思いをしておりました。
このたび「マニアックな本で埋めてよい」という許可をいただきましたので、
わたくし責任を持って「(漫画で)満ち足りた空間の北の庭」
を演出していきたいと思います。
実はわたくし、小さい時から流行り物が嫌いで、ドラゴンボールとかワンピースとか読んだことありません。
逆に超・歴史マニアなので、ここには歴史漫画ばかりの「趣味の沼地」ができあがると思います。
皆さん「そんなの誰が読むのか」と思うと思いますけど、
選りすぐりばかり集めますので意外と面白いはずですよ。
(茶色い棚が今回増設した分です。
まだスカスカですが今月はこれで予算が尽きてしまいました・・・
本棚1つで予算3か月分・・・)
今月のおすすめは、『パトレイバー』や『究極超人あ〜る』のゆうきまさみ氏による『新九郎、奔る!』(現在3巻)です。
下剋上で伊豆に攻め入り、戦国時代の幕開けの象徴となった北条早雲の生涯を語ろうとしている作品ですが、
目下のところ新九郎(北条早雲)の若いころに起こった「応仁の乱」をとても丁寧に描いている。
応仁の乱は、よくわからない展開で11年も続いたという大戦争で、3巻目で応仁の乱の2年目です。
ゆうきまさみ氏の絵による説明は「学習漫画か」と言いたくなるくらい分かりやすく、
「応仁の乱はよく分からん」ということがとてもよく分かる素晴らしい応仁マンガなのでした。
「終始ぐだぐだだった」は意外と応仁の乱の日本史の中での存在意義だったと思います。
でもこりゃあ、この乱の終結までに10巻はかかりますぞ。
その後北条早雲は浜松に一回攻めてくるのですが、それは20巻ぐらいで語られるでしょう。
のちに究極超老人・北条早雲となる伊勢新九郎の15歳の頃は、かわいらしく賢い。
・・・この企画を半年前に始めていれば、
今この危難の時期に、お部屋で読めるものが潤沢に貯まっていたのに。悔しくてなりません。
歴史好きの利根川