今日は【パック旅行の日】です。

由来は、1861(文久元)年の今日、イギリスで世界初のパック旅行が行われたことから。労働者委員会が企画し、旅行業者・トーマスクックが手配した労働者一行の団体旅行がこの日にロンドン・ブリッジ駅からパリに出発し、これが世界初のパック旅行となった。

パック旅行とは、パッケージツアーともよばれ、旅行業者が旅行の目的地および日程、運送や宿泊サービスの内容と旅行代金を設定して企画し、広告して参加する旅行者を募り実施する旅行。

旅行業法上「募集型企画旅行」と呼び、基本的にはパンフレットやインターネットサイト等で宣伝して旅行者を募集し、旅行代理店で旅行契約を締結し代金の収受を行う。行程表(スケジュール)に従った団体行動で集合場所から解散場所まで全行程に添乗員が同行する形態が基本である。

しかし1990年代からは添乗員が同行せずに所定の往復の交通と宿泊(＋オプショナルツアー)だけで構成されるフリープランが台頭しており、旅行者のニーズに合わせて選択できるようになっている。

○パック旅行の利点
　・添乗員が同行するパック旅行では、現地での不安感が少ない。
　・比較的多くの観光名所を観光バスなどで短時間に効率よく周遊出来る。
　・団体料金が適用されるため、自由旅行より旅行費用が割安なケースが多い。

　・現地の情報の事前収集が少なくて済む。
　・旅行業者は三つの責任(旅程管理責任、旅程保証責任、特別保障責任)を負うため、参加者は安心できる。


○パック旅行の欠点
　・自由時間が少ないため観光内容に物足りなさを感じることもある。
　・行動の大半を他の参加者と共にするため、煩わしく感じる場合がある。
　・観光ルートが時系列で細かく設定されており、せわしなく感じる場合がある。

　・旅行会社との契約のため、何回も土産物店に立ち寄らされることがある。
　・格安運賃や宿泊割引が個人客にも開放されており、自由旅行のほうが安い場合もある。

　・列車や飛行機等、便指定が多く、変更が出来ない場合が多い。キャンセル料も通常の鉄道会社や航空会社設定のキャンセル料ではなく、取消日により、異なり、全体の料金からの割合になる場合もある。