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6月5日、今日は【天安門事件:無名の反逆者(1989)】
更新 : 2011/6/5 10:52
今日は【六四天安門事件:無名の反逆者が、事件を鎮圧するための戦車の車列の前に立ちふさがる(1989(平成元)年)】です。
無名の反逆者(むめいのはんぎゃくしゃ)は、1989(平成元)年6月4日に中華人民共和国で起こった天安門事件の直後、天安門広場に通ずる長安大街の路上で撮影された、戦車の行く手を遮る映像に登場する男性のこと。氏名不詳のため、「無名の反逆者」(英: the Unknown Rebel)、「戦車男」(Tank Man)などのニックネームで呼ばれている。
天安門事件の翌日(6月5日)、天安門前の10車線道路(長安街)で、彼は事件を鎮圧するために現れた59式戦車の車列の前に立ち、行く手を遮った。場所は北京飯店南西の交差点。戦車は何度も彼を回避するために横に迂回しようとするが、その都度彼は戦車の前に立ちふさがり侵入を防いだ。ビデオ映像は、心配した他の市民が彼を群衆の中に引き戻し、戦車が再び行進する場面で終わっている。
映像のほかに、1キロメートル弱離れた北京飯店6階に宿泊していたAP通信のジェフ・ワイドナーによって『400mmレンズを使用した写真(4台の戦車の前に男性がたたずんでいる)』、マグナム・フォト所属のスチュアート・フランクリンによる写真が撮影され、世界の新聞に掲載された。この印象的な映像や写真は何度も使われ、戦車の前に立って無言の抵抗をした彼は、西側諸国において中国の民主化運動の象徴的存在となった。1998(平成10)年4月の『タイム』誌はこの人物を「20世紀最も影響力のあった人物100人」に選び、2003(平成15)年に『ライフ』誌はスチュアートの写真を「世界を変えた写真100」に選んでいる。
この映像に対し、「この衝撃的な映像には二人の無名の英雄がいる。それは戦車の前に立ちはだかった男と、彼をひき殺すことを躊躇した戦車の兵士だ」という意見がある。
写っている男性の素性は謎に包まれている。当時の学生指導者ウーアルカイシや中国の知識人にさえ、彼のことを知る者が存在しないことから、その場にたまたま居合わせた普通の中国人の若者の1人ではないかと言われている。
事件後、1990(平成2)年の記者会見で、アメリカのジャーナリスト、バーバラ・ウォルターズからの「中国の自由の象徴というべきあの男はどうなったのか?」という質問に対し、江沢民中国共産党総書記は「死んではいないと思うが……」と言葉を濁しただけにとどまった。