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7月24日、今日は【劇画の日】
更新 : 2011/7/24 22:27
今日は【劇画の日】です。
由来は、1964(昭和39)年の今日、青林堂が劇画雑誌『ガロ』を創刊した事から。白土三平の『カムイ伝』を始め、水木しげる、つげ義春らが登場し、大人向けの劇画ブームの拠点になった。
劇画(げきが)とは、絵とセリフでストーリーを描く表現技法で、日本の漫画の一分野である。現在、一般的にはデフォルメされた作画の漫画に対して、写実的な作画で青年向けのシリアスなストーリーを描くものを指して劇画と呼ぶことが多い。 広義には漫画に加えて紙芝居も劇画と呼ばれる。
現在は漫画の一分野であるものの、そもそも劇画は子供向けの作品と混同されないために作られた漫画のジャンルである。雑誌の作品として発表される「漫画」に対して、劇画は貸本屋で貸し出される作品を指していた。貸本時代の「漫画」は子供向けでストーリーよりも笑いを重視した他愛のないものであり、読者対象を明確に(子供には刺激が強すぎた為)する必要から、ストーリー「劇」を画にしたものを劇画と呼ぶようになる。
「劇画」という名称は辰巳ヨシヒロの考案によるものであり、1957(昭和22)年末に貸本漫画雑誌『街』に辰巳が描いた作品「幽霊タクシー」にて、その作品表紙に「劇画」という表記が初めて使用された。
1959(昭和24)年には、日の丸文庫出身の若手作家たちが「劇画工房」を結成。彼等の活躍により、「劇画」という言葉は完全に定着した。
貸本という連載作品のような形で締め切りに追われることのないメディアで展開されたため、劇画は時間をかけて執筆された作品が多く、息の長い長編作品も生まれ、1960年代 - 1970年代にかけて劇画はブームを巻き起こした。
しかしその後、「漫画」も画力・ストーリーとも急成長したことで、写実的な作画もシリアスなストーリーも「漫画」の守備範囲に含まれるものになっていった。加えて、貸本屋が衰退したことで劇画の掲載メディアも雑誌が中心になり、現在では元々の意味での漫画と劇画の境界は存在しない。
いずれにせよ劇画のほとんどはシリアスなストーリー作品だが、いわゆるギャグ漫画の一部に劇画調の画を取り入れる手法もしばしば用いられる。古くは赤塚不二夫、藤子不二雄Ⓐ、みなもと太郎などに見られる。また全編通して劇画調の絵によるギャグ漫画や4コマ漫画も見られる。