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8月30日、今日は【富士山測候所記念日】
更新 : 2011/8/30 13:45
今日は【富士山測候所記念日】です。
由来は、1895(明治28)年の今日、富士山頂に大日本気象学会の野中至が私財を投じて「野中測候所」を開設したことから。現在の気象庁富士山測候所の前身。
富士山測候所(ふじさんそっこうじょ)とは、かつて気象庁東京管区気象台が富士山頂剣ヶ峯に設置していた気象官署のこと。現在は富士山特別地域気象観測所となっており、自動気象観測装置による気象観測を行っている。
日本最高峰の富士山で気象観測すれば高山気象観測や台風の予報、また富士山登山者の人命保護に役立つとしてかなり早い時期から富士山での気象観測所の計画は何度も行われた。1932(昭和7)年7月1日、外輪山南東の東安河原に公設の中央気象台臨時富士山測候所が開設され通年測候が行われたが、観測結果は超短波無線機で気象庁に送られた。
なお、富士山の気象観測の支援拠点は、初期の頃から御殿場に置かれており、1941(昭和16)年には支援拠点として御殿場事務所が開設され、富士山測候所職員の通勤や物資搬送には主に御殿場口登山道が使われており、現在でも、御殿場口登山道沿いに測候所職員の冬季の登下山に使われた鉄製の手すりや避難小屋が残っている。
1936(昭和11)年、風の観測条件を考えて日本最高峰の剣ヶ峯に富士山頂気象観測所として移設。これは当時世界最高所の常設気象観測所となった。高山気象観測を目的に気象観測を行った。これによって、日本上空を流れる偏西風の謎の解明や高山気象における基礎的データが収集された。現在は、モンスーン気候の長期的変動を捉えるために、中国南部の山間地に自動気象観測点を国際協力で設置しているが、これらの経験を元にしたものである。
1964(昭和39)年9月10日、日本に接近する台風を観測することを目的としてドーム形レーダー(通称:富士山レーダー)が設置され運用を開始した。このレーダーサイトは、日本では富士山が標高が一番高く単独峰であったため、レーダーの視野を最大にすることが可能であることから設置されたものである。半径700Kmと広範囲の積乱雲を捉えることができるため、台風観測に威力を発揮し、現在の台風予報の基礎的データ及び予報精度の向上に寄与した。また富士山頂のシンボルとして登山者にも親しまれた。
写真は東京羽田空港から南紀白浜空港間で飛行機より見える富士山