今日は【島津勝久、誕生日(1503(文亀3)年)】です。

島津勝久(しまづかつひさ)とは、島津氏十四代目当主。11代島津忠昌の三男で、母は大友政親の女。妻は禰寝重就の娘。初名、忠兼。

幼名は宮房丸。又八郎。はじめは頴娃氏を継ぐも、兄の12代忠治・13代忠隆の二人が次々と急死したため家督を継ぐ。この頃の島津氏は弱体化していた上に、勝久は急遽後を継いだこともあり政権基盤が弱く、有力分家である伊作島津氏の協力を得るために島津忠良の長男・島津貴久を養子に迎えて家督を譲ることを表明した。しかし、別の有力分家である薩州島津氏の五代目当主・島津実久がこの決定に猛烈に抗議し、島津貴久との養子縁組を解消した。島津実久の妹は勝久の正室であり、実久は勝久に取って代わろうとした物と考えられている。その後、実久の圧迫に耐えかねた勝久は再び島津忠良に助けを求め、実久を駆逐することに成功した。

その後、佞臣を討った家老の川上昌久を誅殺するなど失政を重ね、また隠居として再び政務を執ろうとしたため貴久とも対立し、大隅に逃亡した。そして実母の実家である大友氏を頼って豊後へ放浪。最後は浜の市と言うところで1573(天正元)年10月15日に亡くなったと伝わっている。享年71。法号：大翁妙蓮大禅定門。墓所：鹿児島の隆盛院。後に福昌院。子に島津忠吉らがいる。